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我が子の場合
自閉症の子は、1000人いれば1000人のタイプがあるそうです。
我が子の場合
息子が、自閉症と診断されたのは、3歳8ヶ月のときです。
平成13年5月、息子は、我が家の第二子として生まれました。首の座りやハイハイ、つかまり立ちなどは、だいだい普通の成長でした。しかし、今思えば一歳あたりから、同年代の子供たちと比べて、すこしずつ発達のおくれがみられてきました。
まず、なかなか歩くことができませんでした。歩き出したのは、標準よりかなり遅い1歳6ヶ月のときでした。当然、言葉も出ていませんでした。人見知りはなく、誰に預けても泣くことのない扱いやすい子でした。
2歳10ヶ月のとき、私が働くため保育園に入れました。この時点でもことばらしいことばはでていませんでした。でも、保育園にいけば同年代のこどもたちから刺激を受けて、きっとことばがでてくると漠然と期待していました。でも3歳すぎてもことばはでませんでした。それどころ、保育園では他のお友達とまったく遊ばず、常に一人遊び。おゆうぎの時間もひとりで床でゴロゴロしていると保育園の先生から聞きました。保育園に入って3ヶ月くらい経ったころでした。びっくりしました。先生、そんな大事なことなんでもっと早く教えてくれなかったの?と思いました。みんなと仲良く遊んでいるとばっかり思っていたのです。
それからは焦りました。ことばもでない、友達とも遊べない、これはおかしいと思いました。いや、おかしいと思っていたけれど、認めるのが怖くて、気づかないふりをしていたのかもしれません。そのころ、テレビドラマで「光とともに」が放映されていて、自閉症ということばを知りました。自閉症ってなんだろう?そんな病気もあるんだ?という軽い気持ちで、インターネットで検索しました。そしたら、びっくり。息子に特徴が当てはまる、当てはまる。愕然としました。もしかして、そうかもしれない。自閉症かもしれない。って。
その後は、病院へ行ったり、インターネットで調べまくったりしました。どうしたらいいのかがまったくわかりませんでした。でもなにか行動を起こさなくてはという気持ちでいっぱいでした。病院や、知人にいいといわれることは、なんでもやってみたり、積極的に発達検査を受けました。発達検査で使用した検査玩具を購入したり、テレビがだめといわれれば、まったくテレビをみせなかったり、保育園を転園させたり。息子がちょっとでも変わってくれればと、毎日、ああでもない、こうでもない、と試行錯誤でした。
現在、息子は3歳9ヶ月。ことばは、3歳すぎてからちらほら出始め、今は2語文が中心です。でもいまだお友達とはほとんど遊びません。お遊戯のときもみんなと一緒になかなかできなくて、おもちゃのあるほうにフラフラいったりします。こだわりは、あまりありませんが、トーマスが大好きで、トーマス以外にはあまり興味が広がりません。ものもよく一列に並べ、床に顔をべったりつけて下の角度からものを眺めています。オウム返しもあります。このごろは、簡単な質問ならこちらの質問に答えてくれることもあります。
まだまだ心配な面はありますが、よく笑う愛嬌のいい子です。